おすしランチ
アルバイトの休憩時間。私には必ず向かう店がある。
「函館まるかつ水産」
もちろん本店は北海道なのだけど、港が近いからか鮮魚が美味しい。
会社はオフィス街にあるから、働き始めた当初はどこで何を食べようかずいぶん迷ったものだ。
このお店は、お気に入りで何度か訪れていた。ある時、たまたまカウンターに座ると、板前のおじいちゃんが「いくらの食べ比べ」をさせてくれた。今朝とれたての筋子をほぐしたところだという。食べてみると、食感が全然違う!!!!プチって音がしそうなくらい張りがあるいくらで、口の中でビーズが踊ってるようだった。
「北海道の人が当たり前に食べてるのはこれだよ」
と、驚いている私を見て嬉しそうに説明してくれるおじいちゃん。
この日をきっかけに私は、出勤の日はほぼ毎回このお店に行くようになった。いつもその日の美味しいネタを出してくれたり、お寿司の豆知識みたいなものを教えてくれたりする。
もちろんおいしいランチがお目当てなのだけど、最近はおじいちゃん達に会うのが楽しみなってきている。
カウンターは私の特等席。
さーて、今日は何食べよう?何話そう?
からあげ
私は家族の中で誰よりも、今日何食べるかを考えて生きていると思う。だから、冷蔵庫にある食材は常に把握している。最近は買い物も私が主導なので、何を作るか考えるのにあまり時間がかからなくなった。
それなのに、一昨日冷蔵庫を見ると、何もなかったはずのチルド室のすみっこに「鳥もも肉(唐揚げ用)」が。もう慣れたことだが、これは、からあげをつくって!という母からのサインなのだ。でも、一応聞いてみる。
「ママー、鶏肉なにに使うん〜?」
「あーそれね、からあげしてもらおう思って」
やっぱりね笑
我が家の食卓にからあげが並ぶ時はだいたいこの前置きがある。
私が作るからあげは母の大好物。生姜、醤油、酒、みりんでこだわりのツケダレを作ることもあるけど、ドレッシングビネガーに下味をお任せする時短レシピも結構使う。
そして、絶対欠かせないのは片栗粉と米油。テフロン加工の鍋にうす〜く油を引いて、蒸らしながら両面を丁寧に揚げていく。
なぜかわからないけど、私がからあげを揚げるのは夜〜夜中が多い。それなのに、揚げ終わると母と妹のアジキキが始まる。そうしてからあげは減っていく。
でも、揚げたて熱々のをハフハフしながら食べるあの時間がたまらないのよね〜。
今日のお昼ごはんは、からあげ定食。
もちろん、前置きとアジキキがあった上で。
ラズベリーハニートースト
ご飯派?パン派?と聞かれたら、私は迷わずご飯!と答える。家族みんなが朝食にパンを食べていても、サンドウィッチがおいしいことで有名なカフェに行ったとしても。とにかく家にご飯があれば安心するし、どこへ行ってもご飯メニューを探してしまう。それくらい好きなのだ。
そんな私が、今朝は珍しくトーストの気分だった。炊き立てのおかげご飯が目の前にあるのに、トーストが食べたかった。
それはたぶん、昨日の夜、冷蔵庫の中にある「ラズベリーハニー」と目が合ってしまったからだ。杉養蜂園のもので、知人からの贈り物なのだけど、甘い香りとキュンとする酸っぱさがたまらない。
そうそう、いつもはヨーグルトと一緒に食べているけど、バタートーストに乗せたらどうなんだろう?とぼんやり考えながら眠りについたんだった。
チーン
あつあつのトーストの上でバターが溶けたら、ラズベリーハニーをかける。
サクッ
あぁ、、、期待通りの味だ。
これはチーズトーストにも合うかもしれない。
トマトリゾット
今日はアルバイトの日。8時30分には電車に乗らなければならないのに1時間前に起きてしまった。
1時間あれば余裕だろ!と多くの人が思うのだろうけど、私は焦ってしまう。なぜなら、朝ごはんの時間をゆっくり取れないから。とにかく、朝はお腹が空く。特に今日は、昨日の夜から今朝食べるもののことを考えていたから諦めるなんてことはできなかった。
顔を洗うとすぐにキッチンに向かい、作り置きで冷蔵庫の中に入っていた「野菜たっぷりトマトソース」を取り出して鍋に入れ、火にかける。
冷凍庫からご飯を取り出してレンジへ。その間に猛スピードで服を着替える。
ぐつぐつぐつぐつ。ピピー。
煮えたトマトソースに牛乳を入れて、真っ赤なトマト色をクリーミーなトマト色にする。そこへ熱々のご飯を入れ、混ぜる。
弱火でフツフツしている間に、コテの電源をオン。使う化粧品を洗面所に並べて準備完了。
火を止め、汁気を吸い込んでもったりしたトマトクリーム色のご飯にミックスチーズを振りかけて蓋をし、あとは余熱にお任せ。
この間に化粧と髪の毛のセットを終わらせて、さぁ、朝ごはんだ!